浅田が逆転優勝、キム・ヨナ2位 10世界フィギュア
優勝候補だった金妍児は、2008年12月のGPシリーズ・ファイナル(Figure Skating Grand Prix Series Final 2008-09)以来の敗北を喫した。金妍児は同大会でも浅田に敗れ、2位だった。
ミスの目立ったSPで7位と出遅れ、連覇のためには完璧な演技が必要だった金妍児は、ジョージ・ガーシュイン(George Gershwin)の「ピアノ協奏曲へ長調(Concerto in F)」に乗せて逆転を試みたが、トリプルサルコウで転倒、終盤にはダブルアクセルを回避するなど、合計点で自らがバンクーバー冬季五輪で記録した歴代最高得点に38点及ばなかった。
SPで2位につけた浅田は、苦戦を強いられた金妍児を尻目にチャンスをものにした。
浅田はセルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov)の「鐘(The Bells)」に乗せて今大会女子選手でただ一人トリプルアクセルを成功さるなど、ミスなく演技をまとめ、合計点でライバル金妍児を6.80点上回った。